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男のレシピ本いかが 鈴木さん大西さん新刊

レシピ本を出版した(右から)鈴木さんと須藤さん

家庭で作る中華 おいしい炒めもの 鈴木さん2冊目
 人気ユーチューブチャンネル「中華一筋」を運営し、帯広市内で老舗中華料理店の社長を務める鈴木邦彦さん(57)が、自身2冊目となるレシピ本「フライパンひとつで作る本当に美味しい炒めもの 揚げ・煮る・蒸しまで簡単1品おかず」(KADOKAWA)を出版した。今回は副料理長で浦幌町出身の須藤江史さん(38)と組んでまとめあげた。4月20日から全国の書店で販売されている。

 きっかけは、フリーの編集者からの依頼。一度は断ったが、どうしても作りたいと熱心な要望を受け、執筆を決めた。

 鈴木さんが文章やタイトル、写真を主に担当し、須藤さんが家庭用にアレンジした60種のレシピを考案した。店のコンロの火力は強力なため、家庭を想定しカセットコンロを用意。さらに量販店でフライパンを購入し、再現性を高めた。

 前回は読み物の要素が強かったが、今回は料理しながら読むことを想定し構成した。約65万9000人のチャンネル登録者数を誇る「中華一筋」の視聴者の傾向を分析すると、ほぼ男性ということが分かった。鈴木さんは「家庭で中華料理を作って食べたい層なのでは」と考え、シンプルな調理法を心掛けた。

 フライパン一つで作れる料理を基本としつつ、店で使っている極意を盛り込んでいる。例えば、冷たい鶏肉にネギをまぶし、熱いごま油をかけた「白切鶏」。実際には複雑な仕込みを行うが、省略しても近い味が出せるこつを掲載している。

 鈴木さんは「ものすごく簡単。お父さんがたまにはお母さんを休ませて、家族に料理をふるまっていただければ」と話している。

 128ページ。税込み1925円。(高井翔太)



自身の料理本を紹介する料理研究家の大西さん

「豚かたまり肉」アレンジ23品 大西さん5冊目
 料理研究家の大西哲也さん(40)=本別町出身=が、自身5冊目となる料理レシピ本「豚かたまり肉を買ってみました」(ワニブックス)を出版した。レシピに加え、それぞれの調理工程における理由を物語風に執筆した“レシピエッセー”となっている。

 大西さんは本別町出身。本別中央小、本別中、本別高を経て、北日本自動車工学専門学校(現北日本自動車大学校)卒。東京で「料理うまいBAR COCOCORO」を営み、登録者45万人超のユーチューブチャンネル「COCOCOROチャンネル」を運営している。

 2020年に第1弾の料理本「ドヤ飯」を大和書房から出版した。第5弾となる今回のレシピ本では料理好きな男性をターゲットに、料理へのこだわりを表現している。

 角煮や豚丼、肉のゆで汁を使った「家二郎(自宅で再現した二郎系ラーメン)」など、豚かたまり肉を用いた23品のレシピを紹介。その料理が生まれた歴史や調理工程の背景、豆知識なども含めて詳しく解説し、「なぜおいしいのかわかって、料理が楽しくなる本」に仕上げている。

 大西さんは、「普通のレシピ本に飽きた人にお薦め。ロマンのある食材を使ってストーリーを読む料理本になっている」と話している。

 十勝管内をはじめ全国の書店で販売。全160ページのオールカラー、B6判。1540円(税込み)。(児玉未知佳)

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