花卉消費増に一役 十勝フラワーファンクラブ設立 十勝総合振興局
十勝総合振興局は、フラワーアレンジメント作成の過程で余った生花(ロスフラワー)を安く購入できる応援事業「十勝フラワーファンクラブ」を試験的に設立した。新型コロナウイルスの影響で、花卉(かき)の消費が落ち込む中、少しでも花の消費増につなげる取り組み。同局職員らを対象に来年3月まで実施。その結果を踏まえ、来年度以降には、対象者を拡大させる考えだ。
十勝では、幕別町産のカーネーションなど、花卉の生産も盛んだ。ただ、コロナ禍による冠婚葬祭や祝賀イベントの減少を受けて消費も落ち込んでおり、生花店などにもその影響が及んでいる。
同局では、フラワーアレンジメント作成の過程で破棄されたり、規格外だったりで売り物にならない、生花店の「ロスフラワー」に着目。花を飾る習慣の定着と、ロスフラワーの有効的な活用を目指し、フラワーファンクラブの設立を決めた。帯広生花商組合が協力する。
入会した職員らには「十勝フラワーファンクラブ会員証」を発行し、十勝管内の協力生花店(計6店舗)で会員証を掲示すると、ロスフラワー1セットが330円で購入できる。9日から始まり、本年度末まで実施する。同局では「花が身近にある豊かな暮らしを広める取り組みの一環。試験結果が好評なら、対象者を拡大したい」(農務課)とする。(松岡秀宜)