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おびひろ菊まつり、あす開幕 人数制限などコロナ対策も万全に

開幕に向け、菊花を審査する関係者(30日午前10時ごろ、とかちプラザで。小山田竜士撮影)

 晩秋に彩りを添える「第51回おびひろ菊まつり」(帯広のまつり推進委員会主催)が31日、5日間の日程で帯広市内のとかちプラザで始まる。十勝では新型コロナウイルス禍で初めての大規模イベント。例年より規模を縮小し、人数制限など入念な感染対策を講じる。会場には華やかな大菊がずらりと並び、開幕を待っている。(高田晃太郎)

 おびひろ菊まつりは帯広3大祭りの一つで、昨年は過去最多の約3万5000人が訪れた。今年は会場を館内の大集会室とギャラリーのみとし、一度に入場できるのは60人程度に制限される。開会式やステージイベントは行わない。

会場入り口では機械による検温が行われる(30日午前10時45分ごろ)

 来場者はマスク着用が必須で、受付でサーモグラフィーカメラなどで体温を測定し、名前と電話番号を記入する。入場待ちの来場者は会場隣のアトリウムで待機し、交付された番号が呼ばれてから入場する。

 目玉の総合花壇のテーマは「秋の彩りとせせらぎの音」。日高山脈の山並みの写真を背景に川の流れをイメージした幅約10メートル、奥行き約3メートルのステージに、約1000株の色とりどりの菊が飾られる。鳥のさえずりや小川の流れのBGMを流す予定で、「コロナ下で落ち込んでいる人たちが癒やされてほしい」との願いが込められている。

 総合花壇の周りには、帯広菊花同好会の会員17人が1年以上かけて育てた約500株のほか、池田町や音更町の菊花同好会、一般参加者の作品が並ぶ。総合花壇を含めた、まつり全体の菊の数は約1600株。

 開幕を控え、30日は全日本菊花連盟公認指導員らが花の大きさやバランスなどを審査。まつりを共催する帯広菊花同好会の鈴木信一会長は「コロナ禍で開催が不透明だった間も、丹精込めて育ててきた。この夏は雨が多くて苦労したが、きれいに咲いた花を見ていただけたらうれしい」と話した。

 主催の同委員会は「十勝でも感染者が相次いでいる中、どれだけ入場があるかは正直、未知数。国や道の指針などを基に、考えられる限りの対策を実施していく」としている。

 11月4日まで。午前9時~午後5時(最終日は午後4時まで)。入場無料。問い合わせは同委員会(0155・22・8600)へ。

関連写真

  • 開幕に向け、菊花を審査する関係者(30日午前10時ごろ、とかちプラザで。小山田竜士撮影)

    開幕に向け、菊花を審査する関係者(30日午前10時ごろ、とかちプラザで。小山田竜士撮影)

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