19年産のビート生産量、十勝が3年連続で全道1位
十勝管内の2019年産ビートの生産量は前年比1・2%増の170万5224トンとなり、3年連続で全道1位となった。全道の約43%を占める。糖度は収穫期の寒暖差が少なく、前年より0・6ポイント低い16・7%だった。
道農政部がまとめた。ビートは砂糖の原料で、十勝とオホーツクの2地区で全体の85%を占める。
十勝の生産量は過去10年で3番目の水準。市町村別でみると、帯広市(22万7344トン)、音更町(20万4867トン)、芽室町(20万1185トン)の順で多かった。管内の1ヘクタール当たりの最多収量は中札内村の80・66トン。
収量と併せて農家収入の基準になる糖度の管内平均は16・7%。3年ぶりに17%台を割った。ビートは秋口の寒暖差で糖度が上昇するが、昨年は最低気温が高かったほか、収穫期の雨もあって水分を含んだとみられている。管内で17%台は上士幌(17・1%)、清水(同)、士幌(17%)の3町のみだった。
道内全体の生産量は10・3%増の398万5589トン。糖度は0・4ポイント減の16・8%だった。北見市(24万9570トン)が生産量で道内最多となった。
道農政部によると、全道的に6月以降の気温が平年より高く推移し、根の肥大が順調に進んだことで生産量が増加した。
(中島佑斗)