十勝ポップコーンが農水省局長賞 本別・前田食品農産
【東京・本別】今年度の「優良ふるさと食品中央コンクール」(一般財団法人食品産業センター主催)で、前田農産食品(本別町、前田茂雄社長)の「十勝ポップコーン~黄金のとうもろこし畑から~」が、国産農林産品利用部門で第2席の農林水産省食料産業局長賞に輝いた。ポップコーンでは珍しい地元産素材100%と電子レンジ加熱の手軽な調理法や調理の楽しさが評価された。
優れた技術とアイデアで開発された地域色豊かな加工食品を毎年表彰している。都道府県が新技術開発など4部門中1部門に1品を申請。シェフや食品メーカー、JA関係者などの審査員が素材の利活用や味、価格などを試食も交えて審査し、各部門で第1席の農林水産大臣賞など計3席・計24商品を選考した。
十勝ポップコーン-は、国内でも珍しい爆裂種トウモロコシを自社農場で栽培し乾燥。各家庭ではじける音や香りを楽しみながら簡単に出来たてを味わえ、開けやすく親しみやすい包装デザインが評価を受けた。
6日に都内で表彰式が開かれ、井上宏司局長から前田社長に表彰状が贈られた。
年間25万袋売り上げるヒット商品に育ち、今後は販売量の倍増を目指す。社員3人と式に臨んだ前田社長は「悪戦苦闘しながら取り組んだスタッフ、家族、本別の先人、技術指導してくれたアメリカ人、地元の応援のおかげ。自らを実験台に、十勝農業の可能性を伸ばせたら」と話している。(原山知寿子)