イースター商戦、十勝は「手探り」
今年は16日がキリスト教の祝日「イースター(復活祭)」。帯広市内の商業施設でも徐々に関心は広がっているが、消費者の認知度はまだ低く、手探り状態が続きそうだ。
イエス・キリスト復活を祝うイースターは、春分後の最初の満月の次に訪れる日曜と定められている。生命や復活の象徴とされる卵をゆで、色を塗った「イースター・エッグ」を飾るなど、キリスト教圏ではクリスマスと並ぶ大切な祝日となっている。
藤丸では昨年から、POP(販売促進広告)を掲示してイースター商戦を打ち出している。今年は店内約10カ所の売り場で、イースターに関連が深い卵、ウサギをデザインしたハンカチ(500円から)やネックレスなどを販売。営業企画課の野瀬洋明係長は「ハロウィーンに比べると定着は薄い。来店者の感触を確かめながら、フェア開催なども検討したい」と今後に期待する。
拡大余地のある市場に注目したイオンは、今年初めて全国でイースタープロモーションを展開。帯広店でも、「今年は手探り状態」としつつ、イースターパーティーに適した卵料理用の食品を提案している。
首都圏では商戦拡大を期待する声があるが、十勝の盛り上がりは今ひとつ。商戦に取り組むある店舗は「売り上げはハロウィーン商戦の1割にも満たない」と漏らす。関連商品を置いてはいるが、5月の「母の日」商戦に埋没している店も。昨年まで販売した期間限定商品を、今年は取りやめた飲食店もあった。
(池谷智仁)