町産大豆のくん製商品化 JA本別町
【本別】JA本別町(田中敏行組合長)は、町産大豆を使ったくん製を商品化した。同JAの豆加工品「Mame Manma」(まめまんま)シリーズの第3弾。サクラチップの香りが特徴で、同JAは「お酒のつまみに最適です」(農産部農産課)とPRしている。
同JAは「豆の町・本別」をPRし、豆を多くの人に食べてもらおうと、2年前から「Mame Manma」のブランドで豆加工品の開発に着手。これまで、大豆せんべいと焙煎(ばいせん)大豆を商品化している。
新商品の名称は「だいずくん」。町産大豆に地元の渋谷醸造のめんつゆで味付け、サクラのチップでくん煙処理した。ハムのような食感で、お酒のつまみの他、サラダのトッピング、ドレッシングの具材などの料理にも使える。チーズと合わせ食べるとスモークチーズの風味になるという。
開発を担当した同農産課の柳澤真佐美主査(48)は「味が薄いと保存が利かず、しょっぱ過ぎると味覚に問題が出る。味が定まらずに何度も試作を繰り返した」と振り返る。製造は豆腐のくん製「とうふくん」を製造・販売している中田食品(帯広)に依頼した。
アジア最大級の食品・飲料専門展示会「フーデックス」(8~11日・幕張メッセ)にも出展。販売先の問い合わせがあるなど、まずまずの反響だったという。
30グラム入り(真空パック)で350円。常温保存が可能。道の駅ステラ★ほんべつ、アンテナショップ(町観光情報センター内、町共栄)のみで販売している。
同JAでは一般からのアイデアも募りながら、「Mame Manma」シリーズの商品数を順次増やしていきたい考え。問い合わせは同JA農産センター(0156・22・3121)へ。(鈴木裕之)