トキシラズ1350匹の大漁 広尾
【広尾】広尾漁協の春定置網漁で10日、トキシラズ(シロザケ)1350匹が水揚げされた。5月下旬の初水揚げから出足が悪かったこともあり、関係者は大漁に沸いている。
今年は漁模様を見て網の設置を昨年より10日ほど遅らせた。5月24日に町タニイソ付近沿岸の1カ統の網を入れたが、初水揚げの28日にはトキシラズが2匹しか揚がらず、それ以降も数匹~20匹程度にとどまっていた。
この日は午前9時すぎから次々と水揚げし、「船上活締め」のタグをつけて、市場内に並べた。水揚げ量は3・5トンで、漁業関係者は「1回の水揚げでこれほどの量は記憶にない」と話していた。
2、3キロを中心に大きいものでは5キロ以上もあり、価格は1キロ当たり1150~2010円と比較的高値をつけた。今年の漁は6月末まで続く見通し。(伊藤亮太)