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農家の暮らしぶり体感 秋の農村ホームステイ

牛の餌やりを体験する南側さん(左)と太田さん(上士幌町の大道農場で)

 都会からの修学旅行生が十勝で民泊体験する「農村ホームステイ」の秋の受け入れが行われている。受け入れ人数は大阪府立の6高校で計約1800人。既に5校の生徒が来勝、農家に泊まって農作業などを体験し、農村を身近に感じている。

 ホームステイはNPO食の絆を育む会(浦幌町、近江正隆理事長)の主催。今年で5年目の取り組みで、管内16市町村の生産者が12の団体をつくり、行政やJAも協力して受け入れ体制を広げている。

 農山漁村が身近になく、食の背景に実感が薄くなっている現代において、農村と都会の絆を再構築するのが目的。今年は過去最多の年間3000人が来勝する予定で、初めて春と秋に分散して受け入れた。

 秋は9月25日から今月29日までで、毎年訪れているリピーター校もある。この21~23日には高石高校(高石市)の2年生約350人が2泊3日の日程で、管内各地の農家に泊まった。

 このうち上士幌町では協力する農家が増え、受け入れ人数が昨年の9人から40人に大幅に増えた。肉牛生産・畑作の大道農場を経営する大道欣実さん(町畑作振興会会長)宅には、太田萌依さん(16)と南側百々佳さん(16)が滞在。2人は作業着姿で牛の餌やりに奮闘、大道さんの畑で取れたジャガイモの料理も味わうなど、農家の暮らしぶりを体感した。

 太田さんは「重労働だっが、牛と触れ合えて楽しかった」、南側さんは「動物の命の大切さを知る良い経験になった」と話した。28、29日には堺工科高校の生徒が来勝する予定。(小縣大輝、眞尾敦)


◆農村ホームステイについて
食の絆を育む会-公式ホームページ
食の絆を育む会~ここがみんなの故郷-公式Facebookページ
「農村ホームステイの意義は」4氏が議論-十勝毎日新聞電子版(2014/03/15)
TPP十勝の新戦略~貿易自由化の流れの中で(1)「農村ホームステイ」-十勝毎日新聞電子版(2014/07/23)
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