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大樹で「宇宙開発」テーマにフォーラム

「北海道の宇宙開発」をテーマに討論するパネリスト。左から伏見、大滝、永田、福岡の各氏(山下僚撮影)

 【大樹】フォーラムin大樹「ひらけ! 宇宙への扉」(大樹町、十勝毎日新聞社主催)が、10日午後6時から同町生涯学習センターで開かれた。航空宇宙関係者ら町内外から約150人が来場。基調講演やパネル討論を通じ、大樹や北海道を舞台にした宇宙開発に期待を膨らませた。

 最初に、NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC、札幌)の伊藤献一理事長が「北海道スペースポート計画~北海道が日本の航空宇宙産業を変える~」と題して講演。「北海道流のやり方で、北海道からインパクトのある発信をしたい。大樹ではあらゆる航空・宇宙機の飛行試験を行いたい」と訴え、同計画やCAMUI(カムイ)型ハイブリッドロケットについて紹介した。

 パネル討論では、伏見悦夫町長、大滝誠一HASTIC事務局長、永田晴紀北海道大学大学院教授、福岡孝道大樹スペース研究会事務局長が「北海道の宇宙開発」をテーマに意見を出し合った。伏見町長は、宇宙のまち・大樹として25年ほど進めてきた取り組みを説明した後、「宇宙開発は長い年月とお金も必要。しかし、技術開発の空白は避けなくてはならない。町としてこれからも航空宇宙の実験場として貢献していきたい」と語った。

 会場には宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究者や、CAMUI型ハイブリッドロケットの開発を手掛ける植松電機(赤平市)の社員らも姿を見せ、熱心に聞き入っていた。(佐藤圭史)

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