新ジャガ袋いっぱいに 大正メークインまつり
秋の恒例イベント「第47回メークインまつり」が23日、帯広市内の大正ふれあい広場で開かれた。人気の詰め放題は早朝から長蛇の列ができたほか、先着1000人に無料配布された「十勝和牛・大正メークイン肉じゃが」も大好評で、来場者たちは秋の味覚に舌鼓を打っていた。
JA帯広大正(森和裕組合長)主催で1972年から続く。同JAによると、今季のメークインは猛暑の影響で例年よりも3割ほど少ない収穫量の見込み。詰め放題は約15トンを用意、午前7時前から列ができ始め、前年よりも多い人が集まったため、予定時刻を10分早めてスタートした。
千葉県から移住して9年目となる幕別町在住の西山聡さん(73)、良子さん(71)夫妻は、大正メークインの大ファン。良子さんは「煮崩れしにくく、いろんな料理に使える。小ぶりだと聞いたが、全く気にならない」と話し、2人で20キロを超えるメークインを抱えて会場を後にした。
会場では2027年に帯広・音更で開催される「第13回全国和牛能力共進会」PRのために同肉じゃがのほか、塩ゆでしたメークインやグラタンが振る舞われた。森組合長は「猛暑で収穫量も落ち、中止も頭をよぎったが、楽しみにしてくれている人が多いので開催できて良かった」と話した。(完戸雅美)
新ジャガ袋いっぱいに 大正メークインまつり