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帯広発着ヘリの旅、来月実証運航 富良野まで景観楽しみ40分で移動

実証運航に使用するB412型ヘリコプター(HAP提供)

 北海道エアポート(HAP)と道内4市(千歳、札幌、帯広、釧路)などでつくる「道内空港二次交通高度化検討委員会」は11月下旬、とかち帯広空港を含む道内4空港と観光地の間でヘリコプターを初めて実証運航する。移動時間を大幅に短縮した周遊ルートを形成することで、国内外の富裕層をターゲットにした新たな2次交通の可能性を探る。

 24日、HAPが発表した。同委員会は他に経産省北海道経済産業局、道経連などで構成する。

 実証運航は新千歳空港・丘珠空港-ニセコ周辺、帯広空港-富良野周辺、釧路空港-摩周湖周辺の計3エリアで実施。空港と各エリアのリゾート地などを結び、移動中は空から自然景観を楽しめるヘリの周遊ルートをそれぞれ2往復ずつ飛ばす。

 帯広空港-富良野周辺エリアでの実証は11月27日に行われる予定。帯広空港発着で、午前便は十勝サホロリゾートと富良野リゾートオリカ、午後便は星野リゾートトマムまで運航する。帯広から富良野までは車で約2時間かかるが、ヘリなら40分程度で移動が可能。

 同委員会は、今回の実証運航を経て空港から目的地までの接続性や利便性を検証すると同時に、航空管制上の規制など運航オペレーションの課題を洗い出し、高速移動手段を活用した旅客輸送の事業化を進
めていきたい考え。将来的な「空飛ぶクルマ」への置き換えも見据えている。

 実証に使用する機体は9人乗りで、関係者が搭乗する他、一般の参加希望者も募集する。料金は1人11万円。申し込みは専用サイトから。(児玉未知佳)

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