リオ五輪体操代表・内山由綺さん、競技への心構え紹介 アスリートトーク
帯広畜産大学人間科学研究部門と体操教室「ちくだいKIP」、帯広市民大学講座が連携したトークイベント「アスリートトーク2024」が23日、帯広市内の「ホテルNUPUKA ONNAY(ヌプカ・オンナイ)」で開かれた。リオデジャネイロ五輪体操競技女子日本代表の内山由綺さん(26)が競技人生や引退後の生活について語った。(北村里沙)
内山さんは1998年東京都生まれ。女子団体日本代表として2016年のリオ五輪に出場し、48年ぶりに4位入賞。昨年競技を引退した。現在は早稲田大大学院で学んでいる。
この日は体操を練習する子どもや市民約40人が集まり、ちくだいKIPの講師なども務める帯畜大の村田浩一郎准教授が聞き手となった。
五輪の段違い平行棒の演技映像を流して振り返り、「悪いことを考えないことを大切にしている」と競技に望む際の心構えを紹介。「自分はオリンピックに出て当然だ、と思っていた。継続が大切。限界を決めず、自分の理想の演技に近づけたいと練習していた」と語った。
コーチで元体操選手の母玲子さんとの関係について話しながら、自身は来年度オーストラリアにコーチ育成派遣事業で赴き、「オリンピックのメダリストを生み出す方法を学びたい」と指導者として歩み出すことを明かした。
体操を練習する帯広若葉小4年の富永清心さん(9)は「継続するための心構えが勉強になった」と話していた。
内山さんのトークイベントは24日夜も行われる。マスターズ男子体操競技大会2022で個人総合優勝の経験がある中谷至希さんと、体操競技の未来について語り合う。