ホワイトデー商戦活況 藤丸閉店、客足流れ
14日のホワイトデーを前に、帯広市内の大型店や菓子店で商戦がピークを迎えている。大型店では百貨店・藤丸が閉店した影響で客足が増加。例年よりも売れ行きが良く、ピークも前倒しとなっている。菓子店の売れ行きは例年通り。帯広駅直結の商業施設エスタ帯広ではポップアップショップ(期間限定店舗)を企画するなど、新たな動きもある。(吉原慧)
ブランドも動く
イトーヨーカドー帯広店では、例年よりも特設コーナーの来客数が増加。同様の傾向があった2月のバレンタイン商戦では、通常より2割ほど売り上げが多く、ホワイトデーも同程度の売り上げ増を予想する。今吉茂郎管理統括マネジャーは「客単価も高く、帝国ホテルなど2000~3000円台のブランド品の動きが大きい」と話す。バレンタイン商戦の売れ行きを受け、一部メーカーの菓子の取り扱いを増やしたが「3割ほどの商品が売り切れた。例年ならまだ売り切れはほぼない」(今吉マネジャー)と驚く。
クッキーは5倍
市内の菓子店「菓子の家」は、クッキーなど焼き菓子のギフトや、フルーツタルトを用意。商戦の売れ行きは例年通りで、「クッキーは通常時の5倍ほど売れる。ピークは今週末から14日当日」(同店)とする。
音更町内の「SWEETS FACTORY GREEN」はサブレやクッキー、マドレーヌなど焼き菓子のギフトを展開。「より多くの客のニーズに応えるため、新たにトートバッグに焼き菓子を詰めたギフト(1950円)を設けた」とギフトに力を入れる。
限定店舗を展開
エスタ帯広では、西館のイートインスペースを活用し、10~14日までホワイトデー向けポップアップショップを企画。バウムクーヘンの「カタヌキヤ」(東京)と森永製菓のチョコレートブランド「パンダース」が出店する。エスタ帯広の辻貴章支配人は「季節のイベントに合わせた催事は、新規利用客の集客にもつながる。今後も企画していきたい」と話す。