十勝で初めて線状降水帯が発生 浦幌で24時間降水量が観測史上最多167・5ミリ
札幌管区気象台は21日、同日午前3時10分に十勝地方と釧路地方で線状降水帯が発生したと発表した。道内で線状降水帯の発生が発表されるのは、2021年6月の「顕著な大雨に関する気象情報」の運用が開始されてから初めて。
同気象台は線状降水帯の発生した地域では、災害発生の危険度が急激に高まっているとして、市町村から発令されている避難指示に従って、適切な避難行動を取るよう呼び掛けた。また同気象台などは大雨を受け、浦幌町に大雨(土砂災害)・洪水警報、大樹町と豊頃町に洪水警報を出した。
気象庁によると、21日朝までの24時間降水量は浦幌町で167・5ミリを記録し、1976年の観測開始以来最多。管内で同降水量の最多は広尾町の181ミリ、帯広市は98ミリだった。新得町では12時間降水量が107ミリ、6時間の降水量は中札内村115・5ミリ、鹿追町79ミリ、本別町72・5ミリで、いずれも9月の観測史上最大を記録した。
洪水や土砂災害の危険が高まっているとして、浦幌町は21日未明に厚内地区の一部20世帯30人、大樹町は同日早朝に生花、美成地区の一部44世帯99人を対象に避難指示を出し、避難所を開設。両町とも同日午前9時までに指示を解除した。
風雨などの影響で管内では断続的に停電が発生。北海道電力によると、20日夜から21日朝にかけて、帯広市約940戸、音更町約180戸などで停電したが、同日午前8時40分までに復旧した。(小野寺俊之介)
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