ママの家事負担軽く 篠河建設が住宅新ブランド
篠河建設(帯広市、高津匡平社長)は今月、家事負担の軽減などママ目線の住宅を提供する新ブランド「M-tithi(エム・ティティ)」事業部を立ち上げた。スタッフも女性中心に構成、近く第1弾のモデル住宅を建設する。高津社長は「ママなど女性に特化した住宅ブランドは管内で珍しい。家事育児が少しでも楽しくなるお手伝いがしたい」としている。
エム・ティティは「ママの時間を大切にする住宅」を目指す。Mはママや自分(マイ)、マネーを意味し、ティティはインドで時間を意味する。具体的には家事負担を軽減できる間取りや、収納の充実、省エネ住宅などに重点を置く。賃貸住宅の家賃をベースとし、月の支払いは7万円台を標準とする。
同事業メンバーは20代の独身者から孫がいる50代まで、さまざまな立ち場の女性中心の構成。リーダーの松田裕子アーキチームマネジャー(40)は、6歳と4歳の母で同社で育休を取った経験も持つ。「女性の意見も反映でき、安心して子育てできる住宅をライフスタイルに応じて提案したい」としている。
新ブランドの立ち上げに合わせ、ナチュラル系提案住宅「Skogのいえ」を扱えるパートナー登録をキムラ(札幌)と締結。現在、十勝では唯一とし、住宅建築で選択可能。会社ホームページ内に専用ページを開設している。モデルハウスの建設は音更町内に2月にも着工し、6月にグランドオープンを目指す。
同社はリブランド化を進めている。長く展開してきたシノカワホームのハイスペック注文住宅に加え、昨年には若者向けのセミオーダー住宅「エコソラーレ」を立ち上げた。2022年の住宅施行実績は40軒。(佐藤いづみ)