相互電業が全国中小企業クラウド実践大賞で入賞
相互電業(帯広市、板倉利幸社長)が、全国中小企業クラウド実践大賞(実行委主催)北海道・東北大会で1位となる北海道総合通信局長賞を受け、全国大会でも入賞を果たした。クラウドサービスを活用して工事の案件や進捗(しんちょく)管理を行い、働きやすい職場環境を整えたことが評価された。
全国中小企業クラウド実践大賞は、クラウドを活用して新規事業創造、収益向上、業務効率化を実現した企業の優れた事例を表彰するコンテスト。
同社では、2019年にサイボウズ(東京)が提供する業務改善アプリ構築クラウドサービス「キントーン」を導入し、顧客管理、社員名簿、日報など社内全体や部署ごとに必要なアプリを138個作成した。従来はサーバーがある社内でしか作業できなかったが、インターネットに接続したパソコンやスマートフォンで社外からも利用できるようになった。
アプリの活用により、対面や電話で情報共有していた時間が短縮され、日報を書くために工事現場から帰社する手間が省けるなど、社員36人で月に1000時間、労務費400万円を削減した。在宅勤務など社員が希望する働き方の導入も進んだ。
コンテストはオンラインで開催され、全国39社がエントリー。同社は昨年10月の北海道・東北大会で1位を獲得。地区大会を通過した12社が参加した12月の全国大会では日本デジタルトランスフォーメーション推進協会賞を受賞した。
アプリ作成を中心となって進め、コンテストでプレゼンテーションをした同社管理部の今野愛菜さんは、「クラウドを活用している全国の企業を知り、つながることもできた。十勝でも導入しようとしている企業の背中を押したい」と話している。(大海雪乃)
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