「お楽しみ袋」好評 巣ごもりに対応 ザ・本屋さん
ザ・本屋さん(帯広市、高橋智信社長)は15日まで、袋を開けるまで書籍のタイトルが分からない「本のお楽しみ袋」と題したユニークな企画を、管内4店を含む全店で展開している。新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもりニーズに応えるのが狙い。初の試みで来店者に好評だ。
お楽しみ袋は「泣ける本」「恋愛」「青春」「自己啓発」の4テーマから選べ、いずれも3冊入り。高橋社長ら書店スタッフが1カ月ほどかけセレクトした。「自己啓発」を担当した高橋社長は「読んで前向きになれる、日常生活を有意義に過ごすヒントが見つかりそうな書籍を選んだ」とPR。価格はテーマごとに違いがあるが、1589~2059円(税別)。1店当たり各テーマ15袋の限定。
企画は昨年12月28日からスタート。中でも「自己啓発」の売れ行きが良く、すでに完売店も。同社が昨年10月に初めて実施し好評だった「一万円選書」(応募者好みの本を書店で選ぶ)での経験が生きているという。
今回の企画は今後、児童書などテーマを変え実施していく考え。高橋社長は「外出自粛ムードは不安だが、自分を高める機会にと考える人も多い。多くの本が出版され、情報があふれる中、ザ・本屋さんらしさを提案したい」と話している。
問い合わせはザ・本屋さん本部(0155・58・5991)へ。(佐藤いづみ)