元女優でジュエリーデザイナーの大村真有美さんが大樹に移住 ピラティスなど指導
【大樹】元女優でジュエリーデザイナーやピラティス、ヨガのインストラクターとして活躍する大村真有美さん(42)が、十勝の人たちと交流を深めている。大村さんは7月、東京から大樹町へ家族と共に移住。「十勝は雄大な自然が魅力。自然への敬愛心が強い人たちと過ごすうちに、コロナで閉じていた心や体が開いていく感じがしている」と新たな生き方を見いだしている。
大村さんは東京出身。外交官の父とデンマーク人の母を持ち、3歳から9歳までの時期をデンマークとスウェーデンで過ごした。20代は女優として、SMAPとの舞台「ANOTHER」(1993年)や少年隊とのミュージカルでヒロインを務めるなど脚光を浴びた。その後、デンマークでテキスタイル(織物、布地など)や彫金のデザインを学んでデザイナーに転向。米ニューヨークでピラティスやヨガを指導する資格を取得した。
建築家の隈研吾氏とジュエリーデザインの仕事を手掛ける中、隈氏が設計した住宅などがある「メムアースホテル」(大樹町芽武)に昨年10、12月に宿泊。「十勝は幼少期を過ごした北欧に景色が似ている」と好印象を抱き、12月には大樹小学校を見学した。
その後、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、東京での生活を見直すことに決め、家族と大樹へ。神宮司亜沙美さんが町萠和で営む長期滞在向け民泊施設「HOUSE МOEWA(ハウス・モエワ)」を拠点に、ピラティス、ヨガの指導を始めている。
現在は近隣にある喫茶「ギャラリー陶」の丹後浩三さん・恵さん夫妻らと野花の観察などを楽しみ、「植物や自然からエネルギーを得ている」と笑顔を見せる。
健康維持や美容につながるピラティス、ヨガは町内や帯広で指導。リモートでの講座もある。娘たちが帯広でフィギュアスケートを習っていることをきっかけに、スポーツ選手の体のメンテナンスに関するプログラムにも取り組んでいる。
ピラティスの効果について、「体と頭脳の調和が大切。体が整えば、自然と自分らしい考え方ができるようになる」と大村さん。「私自身も十勝で生き方を豊かにする在り方を学んでいる。北欧、東京、十勝での生活で得たものを指導に生かしたい」と話す。
毎週の体験レッスンは、ハウス・モエワで火曜の午前10時から40分間行っている。要予約で体験料金1000円。大村さんの公式ホームページ(https://mayumiomura.com/inandout.html)で事前予約を受け付けている。(松村智裕)