ラーメン激戦区・札幌に進出 麺屋からなり
【札幌】「麺屋からなり」を運営するクラリティ(帯広市、佐藤伴成社長)がラーメン激戦区の札幌ススキノに出店、提供するユッケジャンラーメンが人気を呼んでいる。ユッケジャンラーメンの専門店は珍しく、帯広の知名度向上や地元の活性化にも貢献したい考え。将来的には道外や海外での事業展開も視野に入れている。
「麺と酒 からなり」(中央区南6西3・第一すすきのビル地下1階)。昨年11月から物件探しを続け、7月に札幌に初出店した。ラーメンのほか酒、モツ煮、肉豆腐、サラダなどのつまみも提供。5日間かけて作る牛テールスープは帯広の工場で製造し、毎日配送している。
帯広市内で営業している「焼肉エリア215」(現在は焼肉にくなり)の人気メニューのユッケジャンラーメンを、専門店として提供したのが始まり。2015年に西帯広本店、16年に音更店をオープンさせ、両店が軌道に乗ってきたことから札幌進出を決めた。
札幌店は開店当初、来店客の大半は旅行客や札幌在住の十勝出身者が占めていたが、インターネットの口コミで評判が広がった。店舗ごとに麺を変えており、札幌はストレート麺。佐藤社長は「今までの麺で一番好評。最後はここのラーメンで締めないと-と言われるような店にしたい」と張り切る。
海外展開に向けて4月にはベトナムを視察した。佐藤社長は「道外に店を出し、帯広という名前を知ってもらい、実際に帯広を訪れてもらう流れをつくりたい」と話している。
札幌店(午後7時~翌午前3時)は今月まで月曜定休、12月から無休(年末年始を除く)。電話は011・522・6086。(津田恭平)