「食べる国宝」出産ラッシュ 十勝ヒルズが豚繁殖に成功
【幕別】観光ガーデンの十勝ヒルズ(町日新13、茂呂昭生総支配人)が、原産国ハンガリーで「食べる国宝」とされるマンガリッツァ豚の繁殖に成功し、出産ラッシュを迎えている。
十勝ヒルズは雑穀卸の丸勝(帯広市、梶原雅仁社長)が運営。昨年7月にオランダから、アジアで初めて繁殖用の母豚と種豚計25匹を生体輸入し、飼育している。
輸入時に既に妊娠していた豚が昨年8月に出産していたが、今回生まれたのは1月に町内で自然交配したもの。5月から今月13日までに3匹の母豚がそれぞれ9匹、4匹、3匹の計16匹を出産、今月中に計9匹の母豚が60匹程度を産む予定となっている。
出産した3匹は、「ブロンド」「レッド」「スワローベリー」の毛色などが異なる3系統。子豚は初めて肉用として肥育し、来年夏ごろには出荷する。今後も繁殖を続け、生産した肉は園内のレストランで提供する他、首都圏の飲食店にも販売する。
子豚は園内で一般に公開している。丸勝の梶原一生専務は「かわいい子豚の時期はこの1カ月程度なので見に来てほしい。十勝の新しい食の魅力、観光資源として育てていきたい」と話している。(眞尾敦)
◆十勝ヒルズについて
・十勝ヒルズ-公式ホームページ