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肉の目利き 畜大V 世界大会へ上位3人 大学対抗

競技会で過去最高の成績を収めた帯畜大の学生ら。前列左から後藤さん、川元さん、坂本さん。後列左から北村さん、口田教授、濱中さん

 食肉格付け技術を競う「第9回全日本大学対抗ミートジャッジング競技会」(1~3日・東京=実行委員会主催)で、帯広畜産大学が過去最高の成績を収めた。大学対抗部門で優勝し、個人総合部門で2~4位に入った3人が日本代表として世界大会への出場権を得た。

 大学対抗部門での優勝は2度目だが、個人総合で世界大会に出場した学生はこれまで多い年でも1人で、3人は初めて。

 食肉産業・畜産業の人材育成を図る今回の同競技会には、全国13大学から59人が参加。帯畜大は志水万里子さん、松岡大貴さん、後藤弥子さん、川元もみじさん、坂本紗穂さん(いずれも21歳、畜産科学課程3年)が出場した。

 「牛」「豚」「部分肉・精肉」の3部門で、枝肉の肉質や霜降り状態などの優劣を判別。個人総合部門では2位に志水さん、3位に松岡さん、4位に後藤さんが入った。3人を含む上位5人は、7月にオーストラリアで開かれる世界大会に挑む。

 好成績の背景には、昨年の競技会で活躍した先輩の存在があった。

 個人総合4位で世界大会にも出場した岩崎良介さんをはじめ、濱中珠華(じゅか)さん、北村克朗さんが指導。枝肉の断面を見て肉質を評価したり、購入してきた精肉の部位を当てるなど、実践的な練習に取り組んだ。

 競技会前日のトレーニング結果は散々だったが、「自信を持て」との岩崎さんの助言で立ち直った。

 世界大会に出場する後藤さんは「日本とオーストラリアでは格付けの観点が異なり、勉強し直したい。この経験を後輩にも伝えたい」と意欲的。指導する口田圭吾教授は「先輩が後輩を指導する良い循環が構築できれば」と期待している。(池谷智仁)

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