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和牛の採卵始まる JA全農ET研究所繁殖義塾

閉校となった小学校の体育室内で行われた採卵作業(21日午前8時40分ごろ、折原徹也撮影)

 【士幌】JA全農ET研究所(上士幌、小西正人所長)が町内の旧北中音更小学校に開設した「繁殖義塾」で21日、和牛の採卵事業が始まった。繁殖農家から集められた和牛から受精卵が取り出され、即日管内の酪農家に届けられた。

 繁殖農家から和牛の受精卵を買い上げることで、農家の所得向上に加え生産基盤の強化を図るのが狙い。こういった事業に学校跡を活用するのは全国的にも例がない。

 この日は午前7時半から採卵場として整備した同校の体育館に牛13頭が次々と運び込まれ、獣医3人が牛の子宮から受精卵を取り出した。大きさ0・1ミリ以下の受精卵は同研究所のスタッフが顕微鏡で分析し、同11時から新鮮な状態で管内の酪農家に出荷され、即日移植が始まった。

 受精卵を提供した池田町の繁殖農家清水孝悦さん(40)は「子牛の減少に歯止めをかけ、良好な血筋を残す方法の1つとしてはいいのでは」と期待していた。採卵は22日も行われ、牛12頭が運び込まれる予定。(川野遼介)

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