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レストラン「大地の匠」開店 十勝川温泉

 【音更】十勝産のブランド牛や旬の野菜などを提供するレストラン「大地の匠」が21日午前、町十勝川温泉北13にオープンした。十勝で増加傾向にあるインバウンド(訪日外国人観光客)をメインターゲットに、食を通じた十勝の農業や観光を国内外に発信、交流人口の拡大や新たな雇用創出を目指す。

 レストランを運営するのは「ウイシア」(本社音更町、柏葉晴良社長、資本金5000万円)。芽室町のオークリーフ牧場(柏葉晴良社長)、シンガポールで訪日旅行を手掛ける「フォローミージャパン」(西村理佐社長)、北洋銀行の「北洋6次産業化応援ファンド」などによる共同出資会社で、趣旨に賛同した北洋銀行、帯広信用金庫、日本政策金融公庫の3金融機関が各5000万円を協調融資し支援している。

 店は道道帯広浦幌線に面し、同温泉中心市街地再生の目玉施設「ガーデンスパ十勝川温泉」(12月8日オープン予定)とも近く、温泉地域活性化の相乗効果も期待されている。総事業費は1億8000万円。

 メニューは同牧場が生産した「未来めむろうし」や十勝和牛など十勝産肉のほか、旬の野菜など十勝の厳選食材を用意。焼き肉盛り合わせのコースは7500円から、ランチはジンギスカンセット(780円)、未来めむろうしカルビセット(1180円)など。店名の「匠」という言葉に、品質にこだわる十勝の生産者の思いを反映させた。

 この日は、午前11時半に開店。早速、町内外からの客が昼食に訪れ、十勝産牛肉や野菜の料理を楽しんでいた。柏葉社長の知人で芽室町商工会の谷口和徳会長(68)は夫人と来店し、十勝和牛のランチを注文。「肉が軟らかくておいしい。建物も印象的」と感想を述べた。柏葉社長は「温泉街活性化のお手伝いをしたい」と意気込みを語った。

 店舗は鉄筋コンクリート平屋、床面積は340平方メートル。客席100席。ボックス席のほか個室も完備している。営業時間は午前11時半~午後2時、午後5時半~同9時。年内は無休。問い合わせは「大地の匠」(0155・67・1129)へ。(鈴木裕之)

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