災害に負けず実り満喫 メークイン15トンに行列
「秋分の日」の22日、管内は秋らしく過ごしやすい天気となり、収穫祭などのイベントは十勝の食を楽しむ人たちでにぎわった。
帯広市の大正町ふれあい広場では午前9時から、第40回メークインまつり(JA帯広大正主催)が開かれた。人気のメークインの詰め放題や大釜でゆでたイモを目当てに開会前から大勢の客が訪れた。
今年のメークインは天候不順や台風の影響で収量が平年の3割以上少ない見込み。収穫作業も遅れたが、祭りにはいつもの年と同じ約15トンを用意した。詰め放題には長い行列ができ、午前中で全て売り切れた。同市内の接客業瀬野由貴さん(25)は「初めて来たけど人の多さに驚いた。ゆでたジャガイモも楽しみ」と喜んでいた。
台風被害の影響で心配した客足は「例年並みかそれ以上」(同JA)に。吉田伸行組合長は「メークインは大正の宝物。農家が育てたイモを味わい1日を過ごしてほしい」と話していた。
(安田義教)