男らしい髪型に回帰を 「ネオバーバースタイル」理容師ら提案
七三やリーゼント、オールバックなど男性向けのオールドクラシックヘア(定番髪型)に現在の流行を取り入れた「ネオバーバースタイル」を普及させようと、帯広など全道の理美容師が取り組んでいる。3日には札幌で行われる大規模イベントでカットショーを開催する。十勝から唯一参加する理容師の村瀬智彦さん(46)は「男らしいスタイルを提案し、帯広・十勝でも広めていきたい」と意気込んでいる。
3日のイベントはアクセスサッポロを会場にした「プラグイン札幌」で、アメリカンカルチャーのインドアショー。カスタムカーの展示をメインに、音楽ライブやダンスの他、フードや雑貨も販売する。村瀬さんたちは、カスタムカーに似合うヘアスタイルを提案しようと、札幌などの理美容師7人でカットを実演する。
呼び掛け人の川上昌博さん(46)=旭川=によると、情報が氾濫する中、欧米では自らのスタイルに頭を悩ます人が定番髪型に回帰しているという。ネオバーバースタイルは、定番髪型に大胆なフェード(刈り上げ)を入れ、カットラインをシャープにするなど流行を取り入れている。ポマードで毛先を遊ばせずタイトに仕上げることで清潔感が増し、川上さんは「伝統的なスタイルをより格好良く、力強く表現したい」と話す。
4月18日には村瀬さんが経営する帯広市内のリアルバーバー・ムラセ(西11北5)に7人が集まり、技術勉強会を開催した。意見を交わしながら、モデル3人の髪をカットした。モデルを務めた札幌の理容師清水森音さん(20)=幕別町出身=は「サイドのフェードが気に入っている。どのファッションにも合うのがこの髪型の魅力」と話した。(池谷智仁)