新たなチーズ熟成庫完成 花畑牧場
【中札内】花畑牧場(中札内村、田中義剛社長)は、本社敷地内に新たなチーズ熟成庫を建設した。30日に完成、2月初めから使用を始める。これにより、チーズ月産は現行の20トンから40トンに倍増する。田中社長は「手作りチーズ工房では日本一の熟成庫。今後は世界一の工房を目指す」と話している。
十勝産生乳を100%使った同社の自家製チーズ「ラクレット」は2011年、「オールジャパンナチュラルチーズコンテスト」(中央酪農会議主催)で最高位の農林水産大臣賞を受賞。熟成庫の新設はラクレットチーズ増産などを念頭に置き、「世界にもマーケットを広げられる」(田中社長)と判断した。ラクレットチーズ月産は現行の6トンから18トンに拡大する。
昨年11月に着工した熟成庫の面積は建物全体で約1980平方メートル、内部は約130平方メートル。事業費は約5000万円で、同牧場の冬季休業明けの5月にはフル稼働させる予定。熟成過程を知ることができる見学窓も設けた。
チーズ製造に要する毎月の生乳も200トンから400トンに増える。大手のコンビニやスーパーの他、アジア各国の市場も開拓しており、チーズの売り上げ規模は月1億円となる。
田中社長は「世界に通用する最高のチーズ作りを目指し、商品開発や品質向上の進化を続けたい。世界に製造技術を持っていくのも次のテーマ」としている。(岩城由彦)
◆花畑牧場について
・田中義剛が牧場長をつとめる北海道・十勝【花畑牧場】-公式ホームページ
・ワタミで花畑牧場宴会メニュー 24日から-十勝毎日新聞電子版(2014/09/24)
・花畑牧場とワタミ提携 「6次産業化のモデルに」-十勝毎日新聞電子版(2014/04/15)
・工場探訪「生キャラメル 花畑牧場(中札内村)」-十勝毎日新聞電子版(2014/02/23)