雪煙上げて疾走 十勝牧場で馬追い運動始まる
【音更】家畜改良センター十勝牧場(町駒場並木8)で、農用馬の冬場の運動不足解消や妊娠馬の難産防止のための「馬追い運動」が行われている。1トンを超える大きな馬たちが、雪煙を上げて走路を駆け回っている。
馬追いに参加する馬は132頭で、14日はこのうち、ばん馬の基礎種のブルトン種やペルシュロン種など98頭が参加。午前9時半から、妊娠馬、育成馬など4群に分かれ、雪の積もった1周約800メートルの走路を2~3周ずつ走った。妊娠馬は1トンを超える重さで、職員の乗る馬に追われながら、地響きを立てて駆けていた。
写真愛好家ら見学者も訪れ、町内から夫婦で見学に来た萩原政雄さん(69)は「お腹の大きい妊娠馬は迫力がある。のどかに走っている姿はとてもいい」と話していた。
同牧場は国内公的機関で唯一、農用馬の改良・繁殖を手掛ける。馬は夏は放牧地で過ごすが、冬場は厩舎(きゅうしゃ)やパドックでの暮らしが多くなるため、運動が必要となる。
馬追い運動は13日に始まり、2月末まで平日は毎日行い、一般公開している。見学の問い合わせは同センター(0155・44・2131)へ。(眞尾敦)
- カテゴリ行政農業酪農・畜産写真
- タグ家畜改良センター十勝牧場