ビート畑に青葉 苗植え付け進む
【芽室】砂糖の原料となるビートの苗を畑に植え替える作業が、管内で始まった。農村部では青々とした苗が整然と並ぶ様子を見ることができる。
ビートは畑に直接種をまく「直播(ちょくはん)」も行われているが、生育が天候に左右されやすいため、多くの生産者は、ビニールハウス内で育てた苗を移し替える方法を採っている。
町北芽室の坂東隆幸さん(59)の畑では、18日に作業を開始した。今年は12ヘクタールでの作付けを予定している。3月から準備し、5センチほどに育った苗を、家族4人で作業機にセットし、次々と植え付けていた。22日までに全部で90万本ほど植える予定だ。
昨年の管内ビート生産は好調で、約2万5600ヘクタールに作付けし、前年比約4割増の181万4000トンを生産した。坂東さんの畑でも平均より1割多く収穫したという。坂東さんは「猛暑や大雨などの極端なことがなければ」と天候に恵まれることを祈っていた。
管内では、植え替えはおおむね4月下旬~5月上旬まで行われ、収穫は10月中旬ごろになる見通し。(伊藤亮太)