日本管楽合奏コンテスト全国大会へ 帯北高吹奏楽部
第31回日本管楽合奏コンテスト(公益財団法人日本音楽教育文化振興会主催)で、帯広北高校吹奏楽部(金子遥奏部長、部員25人)が予選審査を通過し、11月3日に東京・文京シビックホールで開かれる全国大会への出場権を獲得した。全国の大舞台に向け、金子部長は「観客にいいなと思ってもらえる演奏をしたい」と意気込んでいる。
同コンテストは、小学生部門、中学生部門(A・B・S)、高校生部門(A・B・S)の7部門。管楽器が参加人数の過半数を占めることが条件で、予選はCDに録音された音源で審査する。全部門において管内で予選を通過したのは同校のみ。同校による同コンテストの参加は2回目で、全国大会出場は初めて。
16人以上35人以下の高校生A部門でエントリーした。曲は、8月末の吹奏楽コンクールに向けて練習を重ねていた「ウインドオーケストラのためのバラッド」。コンクールでは不完全燃焼で結果は残せなかったが、客観的な評価をもらえる機会と捉え、応募を決めた。コンクール直前に収録した音源で挑み、全国への切符を勝ち取った。
金子部長は「コンクールでは、途中音が出なくなるハプニングもあって悔しい思いがあった。再チャレンジできる」と喜ぶ。
生徒たちの活動を支えてきた井尾孝志顧問は「最後の最後で全国出場の権利を得られて、生徒の努力が報われた」と安どする。全国大会に向けて「原点に立ち返り、クオリティーの高いものを聞いていただけるようにしたい」と話す。金子部長も「今できるこの世代のサウンドで精いっぱい挑み、コンクールでの思いを払拭(ふっしょく)できれば」と力を込める。
同校ではコンテスト全国大会への出場に関して、宿泊費や楽器運搬費などに300万円弱かかると見込んでおり、協賛金を募っている。詳しくは同校のホームページで紹介している。問い合わせは井尾顧問(0155・47・0121)へ。(菊地青葉)









