プロコム北海道 若手社員が活躍 コピー・デザインコンペで入賞
札幌コピーライターズクラブ(SCC)主催の「SCC賞2025」で、広告デザイン業のプロコム北海道(帯広市、関向樹志社長)の若杉真依さん(25)が新人賞を獲得した。今年度の富山市ポスターデザインコンペでは、大畠蒼さん(22)が最高の大賞を受賞し、同社の社員が活躍している。(津田恭平)
SCCは道内のコピーライター有志で構成する団体。SCC賞は毎年開催しており、今年は6月に開かれた。新人賞には8人(35作品)が応募し、4人が選ばれた。同社からの新人賞受賞は3人目。
若杉さんは帯広市の観光ポスターや道の駅おとふけの野菜PRポスターなどを出品。道の駅のポスターには「選ばなくてもいい野菜」をコピーとして打ち出した。若杉さんは「テレビやインターネットで、いい野菜の選び方を紹介していることがあるが、ここの野菜はどれを取っても新鮮だということを伝えた」と話す。
「もやもやもやそう」「わくわくわかそう」とのコピーを付けたSCCのイベント「ボツコピー供養祭」のイベント告知チラシは入選にも選ばれた。
企画職として入社して4年目。「コピーも頑張ってみようという目標ができた。言葉やデザインを通じてお客さんの思いを届けられる存在になりたい」と語る。
大畠さんは富山市の祖父母が孫と一緒に訪れると博物館などの施設観覧料が無料となる「孫とおでかけ支援事業」のPRポスターで大賞を受賞。2年前に上から3番目の優秀賞に選ばれている。今回は17作品の応募があった。
「ただの日常を特別な1日に」とのコンセプトの下、わくわくな1日に心を弾ませて家を出て、思い出をつくって帰ってくるイメージをデザインした。無料を強調した事業であることを踏まえ、「タダの日常、タダでわくわく」などの言葉も添えた。提出日前日にデザインを変更し、1日で仕上げた作品でもある。
入社3年目の大畠さんは「お客さんの意図をくみつつ、魅力的と思ってもらえるデザインを作りたい」と今後を見据える。