耕土興論「和多田進(ジャーナリスト) 東京日記(549)人生の“哲学”」
世の中は実にいろいろだと思わせられることが多い。年齢を重ねるごとにその回数が多くなってきたように思う。 たとえば、山本周五郎の『青べか物語』の世界は、ほとんど私の知らない人びとが暮す世界である。『青べか』の世界が身近だとしたら、とても私はその世界には入っていけないだろう。入って行く勇気もない..
世の中は実にいろいろだと思わせられることが多い。年齢を重ねるごとにその回数が多くなってきたように思う。 たとえば、山本周五郎の『青べか物語』の世界は、ほとんど私の知らない人びとが暮す世界である。『青べか』の世界が身近だとしたら、とても私はその世界には入っていけないだろう。入って行く勇気もない..