耕土興論「和多田進(ジャーナリスト) 東京日記(493)第14代柿右衛門逝く」
1970年代の半ばに、私はボーヴォワールを読んだ。サルトルを理解したいと思っていた二十代の若者として、彼女の著作に行きつくのはコトの必然だったと思う。『老い』が出会った著作のひとつであった。そこにあった、「人は一瞬のうちに老いるのではない」という文言がいまも心に深く刻まれている。 改めて読み..
1970年代の半ばに、私はボーヴォワールを読んだ。サルトルを理解したいと思っていた二十代の若者として、彼女の著作に行きつくのはコトの必然だったと思う。『老い』が出会った著作のひとつであった。そこにあった、「人は一瞬のうちに老いるのではない」という文言がいまも心に深く刻まれている。 改めて読み..