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オーガニック小麦普及プロジェクト発足、初のパン発表会30日に

当日出す予定のパンの見本や木のおけを持ち、発表会をPRするメンバー(前列左が斎藤社長、後列右から2人目が杉山社長)

 十勝管内ではまだ少数のオーガニック(有機栽培)小麦の普及を目指し、管内の製パン会社や農業卸、生産者らの有志が、「オーガニック小麦普及プロジェクト」を立ち上げた。初イベントとして30日に、国内外で活躍するパン職人、山崎豊さん(埼玉)による「オーガニックパン」の発表会を企画している。

 プロジェクトは満寿屋商店(帯広)やアグリシステム(芽室)、有機栽培する生産者らで構成。普及に向けた活動をしていこうと、6月下旬に立ち上げた。

 メンバーらによると、日本農林規格(JAS)の「有機JAS認定」を受けて小麦を栽培している農家は十勝管内では10軒未満という。アグリシステム製粉ユニットの小尾真也さんは「有機小麦はパン屋などから新たな引き合いが増えているが、原料が足りない状況」とする。

 10年以上前から有機栽培に取り組み、プロジェクトに賛同する斎藤農場(帯広)の斎藤正志社長も「化学肥料や農薬を使わない栽培法は収量が少ないため、なかなか取り組む農家が増えない」と話す。

 オーガニックパンを作る山崎さんは店舗は持たないが、国内外を研修などで回り、国際パンコンクール(ibacup)で日本の総監督をした経験を持つ。手で刈り取り、天日干しした斎藤農場の有機小麦を、桂の木で作ったおけを使ってパン生地にする。

 発表会は30日午後4時から午後6時半まで、市内のとかちプラザで開催。山崎さんの講演のほか、斎藤社長が栽培法などの講義、試食など。参加者を募っており、参加費はオーガニックパンの土産付きで2000円、限定40人。

 満寿屋商店の杉山雅則社長は「消費者のファンを増やすのはもちろん、有機栽培に興味がある農家を増やしたい」と話している。問い合わせなどはアグリシステム(0155・62・2887)へ。(佐藤いづみ)

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