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芽室町出身のアーティスト橋本さんがジュエリーメーカー立ち上げ

ジュエリー会社を起業した橋本さん(左)。右はズックの田浦啓輔代表

 芽室町出身のヒップホップアーティスト、橋本悠汰さん(25)が、ジュエリー会社「EmpireHollywood(エンパイアハリウッド)」を開業した。町内のアパレルショップ「doek(ズック)」(東めむろ3北1)内に売り場を構え、オリジナルブランドのオーダーメードアクセサリーなどを販売。言葉や音楽だけでなく、ファッションを通してヒップホップカルチャーを発信していく。(児玉未知佳)

 橋本さんは芽室小、芽室中、帯広北高卒。2017年にメジャーデビュー、現在は東京を拠点に活動している。音楽活動を始めたのは中学生の時で、ヒップホップジャンルの洋服や靴をそろえるズックには頻繁に通っていたという。「当時、自分のアートワークを育ててくれたのがズックだった」と振り返る。

 ラッパーなどが身に着ける大ぶりで派手なネックレスや指輪はヒップホップジュエリーと呼ばれ、「ヒップホップという音楽ジャンルの成長とともに、ジュエリーへの需要も増加している」(橋本さん)。ただ国内のショップでは、アメリカなど海外の大手ジュエリーメーカーの製品卸を通して販売しているため、価格が高いという。

 「良い物を安く提供したい」という思いから、製造工場を約1年かけて探し当て、直接契約を結んだ。製造レーンを確保することでオリジナル商品を販売でき、仲介が入らない分価格を抑えることが可能になった。

 売り場は6月にオープン。販売する商品はネックレスだけでなく、指輪やピアス、ブレスレットなどさまざまで、素材もゴールド、シルバー、ローズゴールド、ホワイトゴールドなどがある。オーダーメードも受け付ける。値段は5000~10万円と、手軽なファッションジュエリーから本格的な物までそろう。

 「なりたい自分に近づけてくれるのがヒップホップ」と語る橋本さん。8月には北広島市にも店舗をオープンする予定で、海外展開も視野に入れた事業の第一歩を、地元芽室町から踏み出した。

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