鹿物語絵本と紙芝居完成 平原通商店街振興組合
帯広平原通商店街振興組合(夷石行夫理事長)が制作を進めていた「平原の鹿物語」の絵本と紙芝居が完成した。ぬくもりある絵と文章で仕上がっており、地域の特色を伝える資料や教材として活用が広がりそうだ。
物語は、帯広市内の平原通などに設置されているシカのモニュメントが題材。同組合が2年前に公募し、市内在住の医王田恵子さんの作品が選ばれた。絵本と紙芝居化は物語の普及強化を狙って企画され、絵は市内在住の林咲良さんが担当した。
完成した絵本はA4判、34ページ。紙芝居は縦44センチ、横60センチの15枚。平原まつりで父母と迷子になった小学生の女の子にシカの銅像が語り掛けて父母と再会する物語に、愛らしい絵が加わった。なじみの建物や地名が登場する他、躍動感ある「平原まつり」や、十勝らしい広大な大地が生き生きと表現されている。絵は木版で描かれ、独特の木目も味わい深い。
22日午後2時20分からは、クリスマスファンタジー(同組合、藤丸主催)の一環で、帯広駅東コンコースで読み聞かせを行う。
同組合の中田知徳専務理事は「子供から大人まで愛される絵本になると思う。市内中心部に足を運ぶきっかけになってほしい」と話している。(山岡瑠美子)