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いなきびの生産が倍増 音更

2013年産の「いなきび」と「いなきび研究組」の山崎代表

 【音更】音更町産の雑穀「いなきび」の付加価値向上と消費拡大を目指して生産者や製パン業者らでつくる「いなきび研究組」(山崎康幸代表)は、2013年産の生産量をまとめた。収穫期に強風があったことから10アール当たりの収量では落ち込んだものの、2ヘクタールで作付けして総量は約2・5トンと、前年産(作付け0・7ヘクタール、総量約1・3トン)のほぼ倍を収穫。同研究組は今後、13年産と12年産の品質の比較や、「いなきび」の料理への応用の検討などを通じて消費拡大につなげたい考えだ。

 13年産は山崎代表の農場で作付けされ、昨年10月に収穫した。大半を小麦の刈り取りにも使っているコンバインで初めて収穫し、一部を同研究組メンバーによって手刈りした。

 収穫作業にコンバインを導入したため、12年産に比べて作業効率は「大幅に向上した」(山崎代表)。ただ、収穫直前の強風によって、穂が風に揺られ一部の実が落ちてしまったという。山崎代表は「収穫時期が少し遅くなり天候の影響を受けた。満足はしていないが、まあまあ品質は良い仕上がりだった」と話す。

 これまでに収穫した「いなきび」は、帯広市内の飲食店で使われている他、雑穀として町内の道の駅おとふけで販売。また、製パン業者の満寿屋商店(帯広)も「いなきび」を使うドーナツを商品化し、音更町内の店舗で販売している。

 15日には、帯広市内で同研究組関係者が集まり、コンバインで刈った13年産と手刈りした12年産との品質比較などを行った。山崎代表は「満寿屋商店や町などの協力を得ながら、6次産業化に向けた産品の一つとしていなきびの研究と普及を進め、多くの人に認知してもらいたい」と話している。(井上朋一)

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