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ジェット機の騒音発生源探る JAXAが大樹で試験

音源探査計測技術の試験で飛行するビジネスジェット機(16日午後1時40分、塩原真撮影)

 【大樹】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は16日、ジェット機の騒音発生源を探り、その大きさを計測する「音源探査計測技術」の確立に向けた試験を大樹航空宇宙実験場(町多目的航空公園内)で始めた。今後開発される国産旅客機の試験に利用される予定で、来年度中の完成を目指している。

 航空機の騒音レベルは設計段階での把握が難しく、実機が開発された後に騒音を計測し、改良している。ただ、発生源の探査技術の確立までには至っていない。

 同技術は地上にマイクとカメラを設置し、飛行する機体のどの部分からどのような周波数の音が発生しているかを調べる。JAXAの航空プログラムグループが研究開発に取り組み、昨年11月に町内で実機を使った試験を初めて行い、今回から試験を本格化させた。同グループなどから約30人が来町している。

 今回使用している機体はビジネスジェット機の「Mu-300」(全長14・75メートル、全幅13・25メートル、全高4・2メートル)で、離着陸はとかち帯広空港。16日午後は同機が実験場の滑走路上空で直線飛行を14回繰り返し、地上に配置した約100本のマイクで騒音を測定した。

 試験は最長で19日まで続き、期間中は6時間程度の飛行時間を予定。同グループ国産旅客機チームの山本一臣セクションリーダーは「今年と来年でこの技術を確立したい」と話している。(佐藤圭史)

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