紙と写真と十勝のコラボ 勝毎サロンで加藤さん塩原さん作品展
現代アート作家加藤かおりさん(幕別)と本紙カメラマン塩原真さん(帯広)の二人展「折×写」が26日、藤丸7階の勝毎サロンで始まった。「十勝毎日新聞社 2021年版カレンダー」の12カ月を飾る四季折々の写真などが来場者の目を引く。12月1日まで。
加藤さんはオーストラリア・メルボルン大現代美術科修士課程修了。紙を中心とした素材を幾何学模様に折り込んだ立体造形でインスタレーション(空間美術)制作に取り組み、2017年には帯広市民劇場新人賞を受けた。
塩原さんは帯広畜産大大学院修了。本紙記者として、11年に道報道写真展(道写真記者協会主催)の協会賞を受賞。15~16年には日本新聞協会の南極地域観測隊の派遣記者として昭和基地に赴いた。
会場では「2021年版カレンダー」に使われた写真12点や、2人の新作2点をそれぞれ展示。
加藤さんが十勝の自然や風物詩からインスピレーションを受けて手掛けた立体作品を、塩原さんが撮影した。撮影場所は屋内外で、管内各地の野外をロケ地にしたものが多い。「1年間使うので多くの人が見て心地よく思える色を意識した」と加藤さん。塩原さんも「加藤さんからイメージを聞き取り、それを生かせる構図を模索した」と話す。
時間は午前10時~午後6時半(最終日は午後4時)。カレンダーは本紙購読の全世帯に今月下旬にかけて配布している。勝毎サロンでも300円(税込み)で販売している。(大木祐介)
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27日付紙面で2人の作品を使用した「2021年版カレンダー」を特集します。