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おせち商戦、早くも佳境 管内大型店

ホテルなどが作ったおせち料理のサンプルが並ぶ特設会場(藤丸、塩原真撮影)

 師走を間近に控え、帯広市内の各大型店では、おせち料理商戦が早くも佳境を迎えている。年に一度の商機を逃すまいと、各店とも10月から専用コーナーを開設。早期予約には割引を適用したり、高級食材をアピールしたりと、顧客の囲い込みに懸命だ。

 イオン帯広店は、10月1日におせち料理の受け付けを開始。札幌のフレンチレストランシェフの監修を受けた商品など、「大人も楽しめる高級品が売れている」(宮平寿人食品販売課長)。12月5日までは「早割」を適用、5%前後の割引サービスも用意し、予約受注の促進を狙う。

 イトーヨーカドー帯広店も、10月から受け付けている。「子供の意見が親の購買行動を左右する」(小笠原廣治同店総務担当)として、商品見本カタログは家族連れが多く訪れる店内フードコートの横に備え付け、子供たちの目にも触れるようにした。売れ筋は昨年と同様、1万~1万2000円台という。

 藤丸は例年より1週間早く、10月31日に特設コーナーを開設。百貨店ならではの高級路線で他店との差別化を図る。さらに、料理を個別包装してから重箱に詰め、必要な分だけ解凍して食べられるようにし、「少子高齢化による個食ニーズに対応した」(熊谷嗣幸同店食品課長)。

 各店とも、カタログには「国産真鯛(まだい)」「伊勢海老(えび)」といった言葉を並べ、高級感をアピールする。これまでのところ、誤表示に関する問い合わせは各店ともないという。

 流通関係者は外食産業を中心とする食材の不当表示問題を例に挙げ、「スーパーはかつて、ウナギ偽装など社会問題の矢面に立ってきた。今は業界を挙げて表示問題には敏感になっており、生産履歴も厳しく検査している」と品質本位を強調する。
(長田純一、関坂典生、土屋航)

 

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