IHIの落下試験成功、データ解析へ
【大樹】「IHIエアロスペース富岡事業所」(群馬県富岡市)が19日に町多目的航空公園を拠点に行った再突入観測カプセルの高空落下試験は、パラシュートの開傘に成功、取得したデータは持ち帰って解析を進める。
同カプセルは、ロケットなどを大気圏に再突入させて廃棄処理する過程を観測する機器。今回は、デモ機(直径35センチ、重量3キロ)をヘリコプターに搭載し、大樹沖3キロの海面に高度1キロから落下させた。
パラシュートは予定通りに開き、デモ機は無事に着水した。観測データについて、試験隊長の杉村文隆・宇宙利用技術室主査は「課題があれば検討していきたい」と話していた。(佐藤圭史)