耕土興論「和多田進(ジャーナリスト) 東京日記(583)私たちは真正の馬鹿なのか」
NYとパリに出発する準備をすべて整えたとたんの入院であった。24日間病院暮らしをして久しぶりに鏡を見たら、見知らぬ老人が鏡に。だれだろう? よーく見ると、私の面影がある。私自身の老いさらばえた姿が鏡の裏(うち)に在ったのだった。私はたじろいだ。しかし、70年もよく生きたものだという感慨と自身..
NYとパリに出発する準備をすべて整えたとたんの入院であった。24日間病院暮らしをして久しぶりに鏡を見たら、見知らぬ老人が鏡に。だれだろう? よーく見ると、私の面影がある。私自身の老いさらばえた姿が鏡の裏(うち)に在ったのだった。私はたじろいだ。しかし、70年もよく生きたものだという感慨と自身..