耕土興論「坂本嵩(フード・ライター) トウキビの焼く匂い」
夏休みが終わり9月に入ると、そろそろトウキビが食べられる。十勝南部の開拓酪農家で育った筆者にとって、トウキビは秋の味覚の象徴であった。トウモロコシという呼び名は何かよそよそしいのでトウキビと呼ぶ。そのトウキビも2種類あり、主に牛の餌になるものを酪農家はデントコーンと呼び、人間さまが未熟な種実だけ..
夏休みが終わり9月に入ると、そろそろトウキビが食べられる。十勝南部の開拓酪農家で育った筆者にとって、トウキビは秋の味覚の象徴であった。トウモロコシという呼び名は何かよそよそしいのでトウキビと呼ぶ。そのトウキビも2種類あり、主に牛の餌になるものを酪農家はデントコーンと呼び、人間さまが未熟な種実だけ..