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十勝出品団団長 上士幌の吉田智貴さん~出陣・ホルスタイン全共(1)

十勝出品団の団長としても大会に挑む吉田さん

小椋さんの教え 酪農王国を示す
 「乳牛のオリンピック」とも呼ばれる全日本ホルスタイン共進会(全共)。上士幌町の吉田智貴さん(46)は、十勝出品団の団長を任されており、「酪農王国・十勝のプライドがある。結果が全てではないけど、牛の調子を整えてベストな状態で出品し、それでもって上位に食い込めたら」と気合を入れる。

 1979年同町生まれ。酪農を営んでいた父親の憲一さん(75)が地域の共進会に出場していたため、「酪農家は出るのが普通だと思っていた」。

 進学した帯広農業高校では、現在のホルスタインクラブの前身となる同好会を友人と立ち上げた。「自分と同じような牛好きが集まり、仲間と共進会に出場し、本格的にのめり込んでいった」と当時を振り返る。

 江別市内の酪農学園大学短期大学部(当時)を卒業後、実家で就農。同町の小椋茂敏JA道中央会副会長に、牛の育成から人生論に至るまで多くの手ほどきを受けつつ、これまで共進会への出品を続けてきた。「小椋さんに育てられて今がある」と慕う。

 10年前の前回大会には、体調を崩していたため悔しくも出品はならなかったが、今回の全共には晴れて3頭の牛を出品する。それぞれ「腹部の大きさや幅がしっかりしていて、時代の評価に合った牛」という。本番へ向けて、寒暖差の大きいこの時期に発生する可能性が高い、牛の乳房炎に気を付けるなどし、万全なコンディションで臨む。

 十勝出品団の団長としては「初参加だから自分はあくまで周囲をまとめるだけ。基本的な指揮は副団長に任せる。何かあったときには全力で頭を下げる」と謙遜する。その一方で次の世代を担う若い酪農家たちの見本となる姿を、全共では示す考えだ。

 ◇ ◇ ◇

 5年に1度の乳牛の祭典「全日本ホルスタイン共進会」が25、26の両日、胆振管内安平町で開かれる。新型コロナの影響から前回大会が中止となっていたため、10年ぶりの開催。今年は全国から計400頭が集まる予定。十勝の出品者4人に意気込みなどを聞いた。(この連載は山田夏航が担当します)


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