地元産の和牛を囲み笑顔広がる 帯広で和牛感謝祭
十勝和牛の普及とブランド化を目指す「十勝和牛感謝祭」が14日、帯広市内の緑ケ丘公園グリーンステージ前で開かれた。今年は10回目の記念イベントで、十勝和牛のブロック肉が当たる抽選会や牛肉の特売会も催され、約2000人の家族連れらが来場した。
十勝和牛振興協議会(宮前裕治会長)の主催。2027年8月に音更町と帯広市で開催される「第13回全国和牛能力共進会北海道大会」(和牛全共)に向けて、十勝和牛の魅力を発信しようと企画を充実した。
約180台の焼き台から煙が上がり、会場は香ばしいにおいであふれた。浦幌町の酪農業高田哲雄さん(62)は家族7人で訪れ、カタ、バラ、モモの全3種類を購入。「脂がくどくなく食べやすい」と言い、孫の月美(つくし)さん(9)は「とても軟らかい」と頬張っていた。
宮前会長は「地域の皆さんの『おいしい』という声が生産者の励みになる」と笑顔。同協議会肥育部会長の小倉修二さんは「地元の住民に十勝和牛のおいしさを知ってもらい、消費も生産も活発な十勝にしたい」と話していた。(高井翔太)
帯広で十勝和牛感謝祭