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早大生が考える「十勝ブランド」とは? フィールドワークで“若者目線”で斬新な提案も

十勝ブランド向上プランを発表する学生たち

 早稲田大商学部でマーケティング論を学ぶ学生たちによる「『十勝ブランド』プラン発表会」が8月29日、帯広市内のとかちプラザで開かれた。十勝和牛のオーナー制度の導入などを提案した。

 早大OB会「帯広稲門会」の主催。学生目線の提言をもらうほか、交流人口の拡大や十勝で働きたいとの思いを醸成しようと昨年初めて企画し、今年で2回目。昨年に続き、OBから寄付を募って開催した。

 恩藏直人教授のゼミ生11人が26日に十勝入り。市内の八千代牧場や藤丸パークなどを訪問し、十勝ブランドの向上施策を考えた。

 この日は稲門会の役員らが見守る中、3グループに分かれて発表。十勝和牛の提案では、オーナー権を取得すると生育過程などをオンラインで確認でき、精肉が自宅に届くほか、提携レストランでの食事や購入者限定の牧場見学ツアーも提供する。学生たちは農家の収益向上や十勝和牛のブランド価値向上、地域への波及効果について言及し、「単なる食材から世界的な体験型ブランドに進化できる」などと語った。

 残り2グループはまちづくりをテーマに発表。地域住民の交流もできる農業特化型起業支援施設を新藤丸に整備することや、よつ葉アリーナ十勝で中高生のクラブ活動や地域住民を対象としたイベントを開催する案を示した。

 ゼミ生の富田佳奈さん(20)=3年=は「どういう思いでビジネスをしているのか、地方創生の理解を深めることができた」と振り返った。北海道を訪れたのは今回初めてで、「自然豊かで、時間がゆっくり流れている。東京とは違う魅力がある」と語った。

 稲門会の村松一樹副会長(帯広日産自動車、藤丸株式会社社長)は「若者の目線で参考になる発表だった。短期間でよくここまで練り上げてくれた」とし、来年以降の開催にも意欲を示した。(津田恭平)

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