更農高研究チーム、万博発表へ現地到着 廃棄野菜の活用発信へ
【大阪】更別農業高校(室伏諭校長)の研究チーム「加工分会A」の生徒たちは30日、31日午後に大阪・関西万博会場で開催される「三菱みらい育成財団 高校生MIRAI万博」に出場するため現地入りした。歴代の先輩たちから引き継いできた研究成果と廃棄野菜の有効利用について、全世界に発信する。
加工分会Aの生徒8人は、引率教諭3人と共に30日午後4時半ごろに大阪市内のホテルに到着。メンバーの高橋歩希さん(3年)は「廃棄野菜は野菜を捨てるために輸送費などのコストがかかっている。廃棄野菜の問題について考えてもらえれば」と意気込んだ。
最優秀チームの中で農業高校は同校のみ。代表発表者の増地早佳江さん(3年)は「原料生産から製造、販売まで学んでいるのが私たちの強み。農業に詳しくない人にも理解してもらえるような発表を目指したい」と話した。
31日は午前中からバスで他の発表チームの生徒と共にバスで会場に移動。6チーム中3番目に発表する。また同校生活科学科の安田恋音さん(2年)も、会場運営に携わっている。
高校生MIRAI万博は午後2時45分からで、全国から選ばれた高校生が、地域の課題解決に向け、日頃取り組んでいる探究活動の成果を万博の舞台で発表する。加工分会Aは第1部の「高校生たちの成果発表」に出場する。応募全100チームの中から最優秀賞6チームに選ばれ、2000人規模の万博内会場「シャインハット」での発表権をつかんだ。(近藤周)