サヤインゲン収穫始まる 猛暑でサヤ数減少も
【芽室】酷暑の中、十勝管内ではサヤインゲンの収穫期を迎えている。芽室町では24日から本格的に収穫作業が始まった。高温でサヤ数の減少など生育に影響も出ているという。
道農政部によると、2023年度のサヤインゲンの道内収穫量は2246トンで、うち十勝産が77%。芽室町内では今年、85戸・約116ヘクタール(JAめむろ取り扱い面積)で作付けた。
町北伏古の林雄太さん(35)の畑では24日午前7時から収穫作業を開始。強い日差しが照りつける中、農機で次々とサヤを刈り取った。林さんは「今年は7月が暑く、花が落ちてしまいサヤ付きが良くない」と高温の影響を嘆いていた。
収穫作業は生産者でつくる協議会所有の農機が順番に農家を回って行われる。24日正午ごろから作業予定という町北伏古の岡田悟さん(47)は「40度の暑さは経験が無く、作物への影響が心配。対策を知っている人がいるなら教えてほしい」と戸惑い、「屋内や冷房の利いたトラクター、車内での作業を進めたい」と話していた。
収穫したサヤインゲンは同JAの加工施設で急速冷凍し、全国へ出荷される。同JAの廣江英幸組合長は「去年から見ると収量は厳しそうだが、ここから12日間の収穫期間で降雨があればサヤも太ってくるはず」と話し、恵みの雨を期待している。(近藤周)