十勝が暑いのは・・・重なった高気圧とフェーン現象 複数要因で高温に
十勝地方で記録的な暑さとなっているのは、上空の気温が平年より高く、高気圧の張り出しで日高山脈から吹き下ろす「フェーン現象」が重なったことが要因だ。
帯広測候所によると、日本の東側の高気圧が列島を覆うようにして張り出している。このため、ユーラシア大陸で暖められた空気が西の風に乗り、北海道に流入している。
西風が日高山脈を越えて十勝側に吹き下りる際、付近の気温が上昇するフェーン現象が発生。十勝地方は道内他地域よりも気温が高くなった。
また、東の高気圧の上空西側に「チベット高気圧」があり、二つの高気圧が日本全体の大気を暖め「布団を2枚重ねているように、二重に温かい空気が覆っている」状態に。上空1500メートル付近の気温は20度ほどで、平年より5度ほど高い。
実際に西風に乗って道内に流入した大陸の空気も暖まっていて、複数の要因が重なることで高い気温の予想となった。(中島佑斗)
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