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今年3回目の熱中症警戒アラート、学校では授業短縮も

JR帯広駅バスターミナル前では日陰で休む人も(22日午前11時50分ごろ、村瀬恵理子撮影)

 環境省と気象庁は22日、十勝地方に今年3回目となる熱中症警戒アラートを発表した。熱中症を防ぐ対策が呼び掛けられ、短縮授業とした中学校や高校もあった。23、24日も気温は上昇、24日に40度としている予想もあり、さらに危険な暑さとなる見込み。

 22日は1年で最も暑さが厳しい頃とされる大暑。日本の東に停滞する高気圧が張り出し、南から暖かい空気が入ってきた影響で管内は午前から気温が上昇した。

 正午までの最高気温は、幕別町糠内で34・8度、帯広、更別、浦幌で34・7度など、管内全19観測地点で最高気温が30度以上の真夏日となった。22日の予想最高気温は帯広で37度。

 とかち広域消防局によると、同日午前11時までに音更町の住宅内にいた70代男性が熱中症の疑いで搬送された。中等症の症状。21日は5件搬送があり、いずれも軽症だった。

 道は熱中症対策として、不要不急の外出自粛をはじめ、外出する際の日傘や帽子の使用、指定暑熱避難施設のクーリングシェルターの利用を要請。室内ではエアコンを利用することや、こまめな水分補給を呼び掛けている。夜間でも気温が高く、冷房の使用や寝る前の水分補給など注意が必要となる。

 一方、各教育機関は同日、危険な暑さを受け短縮授業などの措置をとった。帯広緑陽高は2時間目で下校。25日に終業式を行う帯広南商業高は、24日まで授業時間を1コマ10分間短縮した上で午前授業とする予定。大樹高校も授業時間を1コマ50分から45分に短縮した。中札内高等養護学校と帯広柏葉高、帯広三条高、音更高は午前授業とした。

 市教委も校舎のエアコン設置状況などを考慮し、中学校を午前授業とした。市教委は、あす23日に終業式を迎える小中学校での対策も協議している。

 帯広測候所によると、23日以降は停滞する高気圧からの暖かい空気に加え、日高山脈を越えて暖かい空気が入るフェーン現象の影響で気温がさらに高くなる。帯広の予想最高気温は23日が38度、24日は38度、25日は35度など厳しい暑さは続く見通し。

 気象業務を行う各機関は24日の帯広について、日本気象協会が40度、ウェザーニューズが39度などと予想。観測史上最高の38・8度を上回る予想となっている。(高井翔太)


十勝で今年3回目の熱中症警戒アラート


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